信ずるは足る
君に通じる道は
誰でもない君が塞いでいる
それにはいろんな理由があるだろうから
考えるのはやめた
君の真意をはかるのはやめた
何処かでまだ君と繋がっていると
私が思えるのならいいやとおもう
でも信じることはしない
疑うこともしない
自分のことも君のことも、信じないし疑わない
信じて疑わないとしたら
私が言葉を発する先に
伸ばす腕の先に
誰を想うのかということ
他の誰にも、君にも知られなくても
私自身が知っていれば充分
吾想ふ先に誰をぞ信じ置く人知れずとも吾知れば足る
信じるとは、信じていることの真偽に関係なく思い描けるかどうかということだと私は思っている
だから君を追い求めて
やっとたどり着いたあの夢の干潟に
君の姿はなかったことは
大したことではないということになる