2017-10-03 白い空の事実 君の手紙から君の名の文字がひとつ減り二つ減り、そして名無しになった 今ではもう、君から手紙が届くこともなくなってしまった 事実はこんなに味気ない 色もなければ、形もなくて その空白の事実に私はあれこれ書き足している とっくに現実は諦め 夢も君の姿と消え 残っているものは何もなくて それでも書き足し描き書く 夢でもなく現でもなく 私自身に描き書く